新時代の学びを支える同好会活動
~ICTの活用を基盤とした活動の推進を通して~
「令和の日本型学校教育」の実現が、今求められています。私たち教師には、GIGAスクール構想により整備された一人一台のタブレット端末を活用しつつ、個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実させ、主体的・対話的で深い学びの実現を目指すことが求められているのです。全員が同時に同じ内容を学習する従来の画一的な一斉授業からの転換を図り、子ども一人一人の可能性を引き出す学びを実現しなければなりません。まさに教育は、新時代になったといえます。
そのような中で、私たち教師は「令和の日本型学校教育」を担う、新たな姿を目指す必要があります。その中でも、特に大切なのは、教師としての専門性とICT活用力であると考えます。教師としての専門性を高めることについては、社会科同好会の強みが生かさせれると考えます。社会科同好会の強みとは、先輩と後輩、同じ年齢層といった様々な会員が、立場や年代を越えて熱い議論を繰り返すことで、社会科教師として専門性を高めることができることです。そこで、今年度は、これまで社会科同好会が大切にしてきた社会科教師としての専門性を高めることを重視しつつ、ICTの活用に焦点化することで、新時代における同好会員一人一人の学びを支えるための同好会活動にしていくことが必要だと考えました。
「新時代の学びを支える同好会活動」を実現するために、ICTの活用を基盤とした活動を推進していきたいと思います。今、授業においてICTの活用は必須のものであり、ICTの活用なくして令和の日本型教育を実現させることは不可能です。しかし、「社会科の授業において、どのようにICTを活用したらよいのか分からない」といった会員の声が多いことが現状です。そこで、授業におけるICTの活用について、授業づくり講座などの研修会やホームページなどを通じて、同好会員にとって有益な情報を積極的に発信していきます。
また、現在も新たなコロナウィルスの変異株が猛威を振るっており、今後も新しい生活様式を強いられることが予測されています。しかし、そのような中でも、昨年度まで同好会活動ではICTを活用することで、会員同士のつながりを最低限確保することができました。一方で、オンラインだけでは生まれない、本来の社会科同好会がもっていた熱量というものがあることも分かってきました。そこで、今年度は、感染症の拡大状況を鑑みながら、オンラインとオフラインを効果的に組み合わせて、活動を進めていきます。
このように、今年度はICTの活用を基盤とした同好会活動を推進することを通して、新時代における同好会員一人一人の学びを支える同好会活動にしていきたいと考えます。